2017年3月1日、舞踏カンパニー「友惠しづねと白桃房」の音楽と舞踏作品DVDが日本語と韓国語版でリリースされました。本DVDには、舞踏カンパニー「友惠しづねと白桃房」主宰の友惠しづね(作曲家・ギタリスト・舞踏家)による音楽と舞踏による作品「蓮遙抄」、さらにその舞踏メソッドが収録されています。本DVDは、日本顔学会“フォーラム顔学 2016”への出展作品です。
本編に収録されている舞踏作品は、日本のジャズ音楽批評家の故・副島輝人氏(2014年7月ご逝去)を偲ぶメモリアル公演で上演されました。副島輝人氏は、韓国の姜泰煥(Kang Tae-Hwan)氏や金大煥(Kim Dae-Hwan)氏、崔善培(Choi Sun-Bae)氏などの音楽家を日本に紹介したことはもとより、韓国でのフリージャズの紹介にも尽力された方です。
また、本DVDには、日本の箏奏者・宮城道雄(1894-1956)が韓国の仁川に渡った折に、14歳で作曲した処女作「水の変態」へのオマージュとして、友惠しづねが作曲・演奏(ギター)した「水の変態 ~宮城道雄に捧ぐ」を収録しております。
なお、本DVDは、国際交流基金ソウル日本文化センター文化情報室(https://www.jpf.go.jp/j/about/jfic/lib/link/seoul.html)に収蔵されており、当センターで閲覧が可能です。
私どもは韓国の姜泰煥氏と1990年に共演したのをかわきりに、韓国のミュージシャン、アーティストとの交流を長年築いてまいりました。
また、故・金大煥氏を偲ぶ「キムデファンメモリアルデー」(3月1日)は、毎年、韓国の国民的歌手である張思翼(Jang Sa-Ik)氏の主催により開催され、韓国と日本のアーティストが集い交流を深め続けております。本年は13回目を迎え、「友惠しづねと白桃房」の加賀谷早苗が日本から訪韓し参加しましたので併せてここにご紹介させて頂きます。
◎ 第13回 金大煥メモリアルデー
日時:2017年3月1日 16時開演
会場:民俗劇場風流(ソウル市江南区)
出演:張思翼〔歌謡〕、イ・グァンス〔サムノリ〕、チェ・ソンベ〔トランペット〕、キム・グァンソク〔ギター〕、ガン・ウンイル〔ヘグム〕、ジン・オクソプ〔司会〕、大倉正之助〔大鼓〕、横澤和也〔石笛〕、友惠しづねと白桃房・加賀谷早苗〔舞踏〕ほか
本年のメモリアルでは、舞踏作品「舞姫」(作曲・ギター演奏:友惠しづね 舞踏:加賀谷早苗)の上演はじめ、崔善培(Choi Sun-Bae)氏と加賀谷早苗のブルース・ハープによる即興、崔善培氏(トランペット)と大倉正之助氏(大鼓)、加賀谷早苗(舞踏)の即興、張思翼(Jang Sa-Ik)氏による歌謡「アリラン」との共演などをさせて頂きました。
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